ボトックス注射による多汗症治療

ボトックスって何ですか?
ボトックスとはボツリヌス菌が産生する毒素を加工して作られた医薬品で、以前から顔面神経痙攣や筋緊張生萎縮などの疾患に適応されてきました。そのうち表情筋によるシワが消失することも偶然発見され、美容外科領域に応用されることになりました。ボトックスを注射すると、その局所の末梢神経の枝からの命令が筋肉や汗腺などの組織や器官に伝わりにくくなり、結果として一部の筋肉や汗腺がはたらかなくなります。汗の量を抑えることにより、汗の拡散を防いで結果的にわきがの臭いも抑える作用があります。
ボトックス注射でどうしてワキの汗が少なくなるの?
ボトックスは主にエクリン汗腺に付随する自律神経終末にはたらいて、汗を一定期間抑えます。汗の量を抑えることにより、汗の拡散を防いで結果的または副次的にワキガの臭いも抑える作用があります。
施術方法と時間は?
両ワキの有毛部全範囲に、最も痛みの感じにくい細い針で一定単位のボトックスを注入する方法です。アサミ式注入法では注入ムラがなく、注射時間は両方で1分程度です。
腫れや傷跡は?
術後の腫れや青アザ(内出血)はほとんどありませんが、起こったとしても比較的程度が軽く、腫れは2~3日くらいでひきます。
痛みはあるのですか?
アサミ式注入法ではボトックスを局所麻酔薬に溶かして最も細い針で注入しますので、注入時少しチクッとする程度です。皮膚表面に麻酔薬を塗って行うこともありますがあまり効かないことも多く、張ってくる感覚は多少感じるかもしれません。施術後の痛みはほとんどありません。
施術後の注意点は?
注射部位が多少黄色くなったり赤くなる程度ですが、施術後お化粧などでごまかすことができ、通常2~3日で消失します。注射部へのマッサージは、他部位へのボトックスの拡散を防ぐため、施術後3~4日はしないで下さい。注入部を枕に押し当てて寝るのも避けましょう。腫れや青アザ(内出血)がある場合にも、洗顔時にその部位をあまり擦らず、当日のみ入浴や飲酒を控えてシャワー程度にしておいた方が無難です。また他の薬と同様、安全性が未確認との理由で注射の後も、念のため最低作用期間である3ヶ月間は妊娠や授乳(男性は受精)を避けることになっています。
シャワーや入浴はしても大丈夫ですか?
入浴は施術後基本的には差支えありません。但し、入浴する際の注射部へのマッサージは、他部位へのボトックスの拡散を防ぐため、施術後24時間はしないで下さい。注入部を枕に押し当てて寝るのも避けましょう。万一腫れや青アザ(内出血)がある場合には、その部位をあまり擦らず、当日のみ入浴や飲酒を控えてシャワー程度にしておいた方が無難です。
リスクはあるのですか?
注入部位が多少黄色くなったり赤くなる程度ですが、通常2~3日で消失します。腫れや青アザ(内出血)がある場合にも、その部位をあまり擦らず、当日のみ入浴や飲酒を控えてシャワー程度にしておいた方が無難です。妊娠や授乳中の方には注射ができないばかりか、他の薬と同様、安全性が未確認との理由で注射の後も、念のため最低作用期間である3ヶ月間は妊娠や授乳(男性は受精)を避けることになっています。
麻酔は?
アサミ式注入法ではボトックスを局所麻酔薬に溶かして最も細い針で注入しますので、注入時少しチクッとする程度です。皮膚表面に麻酔薬を塗って行うこともあります。
どれくらい効果があるの?
わきがに対しては、手術の方が効果あります。多汗症に対しては、効果には個人差がありますが、1~3週後に効き出し、約3~8ヶ月ぐらいです。
何回も続けて注射しても大丈夫?
基本的に少数単位なら何回も続けて注射しても大丈夫ですが、部位によっては一回の投与単位が決められているため、効果が不十分である場合に限り、通常2週間~3ヶ月以上の期間をあけて注射します。効果が出てくるまでは、医師に指定された期間は様子を観ることをお勧めします。但し最終注射日から、最低作用期間である3ヶ月間は妊娠や授乳(男性は受精)を避けて下さい。

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