毛根鞘について解説!毛根鞘を抜くコツと抜くとどうなるかを紹介
- 2025.10.15
抜けた髪の毛の根元に透明な膜がついていたら、それは毛根鞘(もうこんしょう)かもしれません。毛根鞘は皮脂とは異なる構造であり、髪の毛を頭皮に固定する役割を担っています。
毛根鞘の特徴や皮脂との違い、AGAとの関連性を詳しく解説します。
毛根鞘とは?皮脂との違いやそれぞれの役割について解説!
毛根鞘(もうこんしょう)は、髪の毛を頭皮にしっかりと固定し、外部刺激から守る役割をもつ半透明のゼリー状の組織です。内毛根鞘と外毛根鞘の2層で構成され、毛根を包み込むことで髪の成長を支えています。
抜け毛の根元に白い膜のような塊が付いている場合、それは皮脂ではなく毛根鞘であり、髪が自然なサイクルで成長・脱毛を繰り返している正常な証拠です。誤って皮脂と混同して不安になる方もいますが、毛根鞘は健康な髪の成長に欠かせない重要な組織です。
毛根鞘の特徴や皮脂との違いを整理しながら、正常な抜け毛の状態をわかりやすく解説します。
毛根鞘は毛根を覆って髪の毛を固定する組織
毛根鞘(もうこんしょう)は、髪の毛を抜いたときに根元に付着している半透明のゼリー状の膜で、毛根を包み込みながら髪を頭皮にしっかり固定する役割を持ちます。見た目は薄い膜のようで、触るとプルプルとした弾力があり、冷たい感触が特徴です。
毛根鞘は髪を頭皮に固定し、外部刺激から毛根を保護する重要な組織です。また、毛根の細胞へ栄養を届けて髪の成長を助ける働きもあり、毛根鞘がしっかり形成されていることは、健康な髪が育っている証拠といえます。
毛根鞘と皮脂の違いは?それぞれの役割を紹介
毛根鞘と皮脂はどちらも抜け毛に付着することがありますが役割が異なります。また、毛根鞘と皮脂には、頭皮の状態を知らせるサインとしての働きも持ちます。

毛根鞘は半透明の鞘状組織で髪を固定する役割がある一方で、皮脂は白い油性物質で頭皮を保護する働きがあります。
| 項目 | 毛根鞘 | 皮脂 |
|---|---|---|
| 見た目・色 | 透明〜半透明の薄い膜 | 白〜黄白色のベタつく塊 |
| 質感 | ゼリー状で形が保たれやすい | 油分が強く、指で伸びやすい |
| 役割 | 髪を頭皮に固定し毛根を保護する | 頭皮・毛髪の乾燥防止 |
| 頭皮の状態サイン | 正常な毛周期のサイン | 過剰蓄積で毛穴詰まり・臭いの可能性 |
毛根鞘と皮脂の違いについて知っておくことで、抜け毛を見たときに「自然な抜け毛なのか」「頭皮の汚れなのか」を区別しやすくなります。
頭皮の汚れは放置しておくと将来的な頭皮トラブルにつながります。自分の頭皮が正常な状態であるかどうかを知るために、毛根鞘と皮脂の違いをしっかり把握しておきましょう。
「自分の頭皮の状態がはげかどうか気になる…」という方向けに、薄毛の種類を以下で解説しています。
毛根鞘に関する注意点を紹介
毛根鞘は抜け毛の状態を見極めるうえで重要なサインです。根元に半透明の膜が付いている場合、それは毛根鞘であり、髪が自然なサイクルに沿って抜け落ちた証拠です。このような抜け毛は健康な状態であり、心配する必要はありません。
その一方で、根元に白く濁った皮脂が付着している場合は、頭皮環境の乱れが考えられます。皮脂の過剰分泌や汚れの蓄積によって毛穴が詰まり、抜け毛の原因となることがあります。清潔な頭皮を保つためには、シャンプーや生活習慣を見直すことが大切です。改善が見られないときは、皮膚科や専門クリニックで相談すると安心です。
また、髪を無理に抜く行為は毛根や皮膚組織を傷つける恐れがあります。強い刺激を与えることで毛根鞘が損傷し、髪の再生サイクルにも悪影響を及ぼします。健康な髪を保つためには、毛根に負担をかけず、自然な抜け替わりを見守る姿勢が大切です。
毛根鞘は抜くとどうなる?抜毛症の可能性についても紹介

毛根鞘を意図的に抜いたとしても、毛乳頭や毛母細胞が生きていれば再び髪は成長します。ただし、無理に引き抜くことで毛穴や周囲の皮膚に細かな傷ができ、炎症やかゆみ、細菌感染を起こすリスクが高まります。こうした刺激を繰り返すと、頭皮環境の悪化や発毛サイクルの乱れにつながる場合もあります。
さらに、髪を抜く行為が癖になっている場合は、「抜毛症(トリコチロマニア)」という心の状態が関係していることもあります。ストレスや不安が原因となるケースも多いため、無理に我慢せず、皮膚科や心療内科など専門機関に相談することが大切です。
毛根鞘が付着した髪の毛を抜くとどうなる?髪や頭皮への悪影響とは
毛根鞘を無理に引き抜くと毛根周囲に炎症や傷が起こりやすく、髪の再生に悪影響を与えます。
毛根鞘は毛根を保護する組織なため、強制的に抜くと毛穴の周囲が傷ついて細菌感染や赤み、かゆみが出ることがあります。
また、無理やりの抜去を繰り返すことで毛乳頭や毛母細胞にもダメージが及び、髪の毛自体が細くなったり再生しにくくなることもあります。
さらに、肌が傷ついた部分が修復される過程で角質が厚くなり、毛穴が塞がれると毛が皮膚の下で成長してしまう埋没毛(まいぼつもう)が発生することもあります。埋没毛は見た目のトラブルだけでなく、炎症や色素沈着の原因にもなるため注意が必要です。
特に同じ部位を何度も抜く習慣があると、毛周期が乱れ、薄毛や脱毛のリスクを高める要因ともなります。健やかな発毛を守るためにも、毛根鞘を抜くことは避けるのがおすすめです。
毛根鞘を抜くことで痛みや赤みを感じる場合も
毛根鞘を無理に抜くと、一時的な痛みや赤みが出ることがあります。
毛根鞘は毛根を覆う組織であるため、引き抜かれる際に周囲の神経や血管を刺激します。その結果、毛を抜いた直後にズキッとした痛みを感じたり、毛穴の周りに赤みが出たりすることがあります。
痛みや赤みの症状は多くの場合一過性であり、数時間から1日程度で自然に治まります。ただし、同じ部分の毛髪を繰り返し抜くと炎症が悪化するリスクが高まるため注意が必要です。
一時的な痛みや赤みの対処法としては、清潔なタオルや保冷剤をガーゼで包み、5〜10分ほど患部を冷やすアイシングが有効です。また、毛穴が開いた状態では雑菌が入りやすくなるため、洗顔や頭皮ケアで清潔を保つことが重要になります。
毛根鞘を抜いたり食べる行為は抜毛症(トリコチロマニア)の可能性があり
毛根鞘を意識的に抜いたり、抜いた毛を口に入れてしまう場合は、抜毛症(トリコチロマニア)の可能性があります。
抜毛症は衝動的に髪を引き抜いてしまう精神的な病気の一種であり、精神的ストレスや強迫行動によって引き起こされるとされています。無意識のうちに抜毛を繰り返すことは一時的なクセとして軽視されがちですが、専門医による治療が必要なケースもあります。
毛根鞘を繰り返し抜いたり食べたりする抜毛症は心身の健康リスクを伴います。抜毛症に思い当たる場合は専門医に相談し、行動の改善に向けた支援を受けることが大切です。
毛根鞘を抜くコツは?事前準備からアフターケアまで紹介

毛根鞘は無理に抜く必要はないですが、自分の薄毛の状態を確認したい目的で髪の毛を抜く場合もあります。毛根鞘を抜く際には、頭皮や毛穴を傷つけないコツを知っておくことが大切です。
ただし、毛根鞘を抜くのを繰り返すと頭皮へのダメージや炎症リスクが高まため、数週間に1度程度の頻度に抑えましょう。また抜毛の際は安全性を考慮した方法をとり、必ずアフターケアまで行いましょう。
- 毛の流れに沿って抜く
- 頭皮を温めて毛穴を開く
- 清潔な毛抜きを使う
- 抜いた後のアフターケアも行う
毛根鞘を抜くコツは毛の流れに沿って優しく抜く
毛根鞘を抜く際は毛の流れに逆らわず、自然な方向に合わせて抜くことが望ましいです。
毛の流れに逆らって強く抜いてしまうと、毛穴が傷つきやすく、裂けたり小さな出血が起きたりする原因になります。さらに無理な方向から力を加えると毛根周囲の皮膚が炎症を起こし、赤みや痛み、かゆみといったトラブルに発展することもあります。
毛根鞘を観察したいときや美容目的で抜く場合でも、毛の生えている方向を確認してから慎重に行うことが必要です。正しい方向で抜くことにより頭皮へのダメージを最小限に抑えられ、健康な毛周期への影響も避けられます。
頭皮を温めて毛穴を開くことで毛根鞘が抜きやすくなる
毛根鞘を抜きやすくするためには、事前に頭皮を温めて毛穴を開くことが効果的です。
入浴後の血行が良くなった状態や、蒸しタオルを数分間あてて頭皮を温めておくと、毛穴が自然に広がり抜けやすくなります。毛穴が開いていない状態で無理に毛根鞘を抜こうとすると、毛根や毛根鞘が引っかかり、毛穴を傷つけてしまうリスクが高まります。
頭皮を温めてから抜くことで毛根周囲の抵抗が減り、頭皮に余計な負担を与えません。毛根鞘を抜く際は準備として「温めて毛穴を開く」工程を取り入れることが大切です。
毛根鞘を抜くには清潔な毛抜きを使うことが重要
毛根鞘の抜去には使用する毛抜きは必ず消毒してから使うようにしましょう。消毒をせずに使用すると、毛抜きに付着していた雑菌が毛穴に入り込み、炎症や膿の原因になる可能性があります。毛穴は小さくても皮膚のバリアが弱まっている部分なので、わずかな菌でも炎症を起こしやすい状態にあります。
アルコール消毒や煮沸などで毛抜きを清潔にしてから使用することで、感染リスクを大幅に下げることができます。使い終わった後も洗浄と消毒を徹底しておくと、次回も安心して使用できます。
頭皮トラブルを防ぎたいなら、毛根鞘を抜くときは常に「清潔な毛抜き」であることを意識する必要があります。
毛根鞘を抜いた後のアフターケアも欠かさずに実施する
毛根鞘を抜いたままの状態を放置すると炎症やかゆみが起こりやすいため、アフターケアが欠かさずに行うようにしましょう。
まずは清潔なタオルで軽く抑えるようにして汗や皮脂を取り除き、その後に保冷剤を包んだタオルで5〜10分程度冷やすと炎症や赤みを抑えられます。
化粧水や保湿ローションを軽くなじませることで毛穴の乾燥を防ぎ、頭皮環境を整えることができます。もしアフターケアを怠ると小さな毛穴ダメージが積み重なり、長期的には頭皮トラブルや抜け毛リスクを高めてしまいます。
毛根鞘を抜くときは「抜いた後のケアまでがセット」と意識することが大切です。
毛根鞘を抜くリスクを避けるための安全な代替方法
毛根鞘を無理に抜くと、毛根や頭皮にダメージを与えるリスクがあります。毛根鞘は髪の成長を支える組織のため、強い刺激を与えることで炎症や毛穴の損傷を引き起こす可能性があります。そこで、肌に負担をかけずに安全に処理できる代替方法を取り入れることが大切です。
たとえば、カミソリは手軽にムダ毛を処理できる方法です。刃を清潔に保ち、シェービングフォームなどで肌を保護しながら優しく行いましょう。除毛クリームも拭き取るだけで処理できるため便利ですが、肌が弱い方は事前にパッチテストを行うと安心です。
電気シェーバーはカミソリよりも肌への刺激が少なく、日常的なケアに適しています。さらに、長期的に毛の成長を抑えたい場合は、医療レーザー脱毛や光脱毛を検討するのもおすすめです。自己処理の回数を減らせるうえに、肌トラブルの防止にもつながります。
毛根鞘とAGAの関係は?抜け毛に潜むサインを解説

毛根鞘はAGA(男性型脱毛症)を直接引き起こす原因ではありませんが、AGAの進行を見極める重要な手がかりとなります。毛根鞘とAGAの関係性や、毛根鞘が確認できない抜け毛の意味について解説します。
毛根鞘はAGAの原因ではない!AGAによって弱まるのが毛根鞘
毛根鞘そのものにはAGAの原因ではなく、AGAの進行に伴って毛根鞘が弱まるとされています。
AGAは男性ホルモンの影響で毛母細胞の働きが阻害され、毛が細く短くなることで進行します。毛根鞘は髪を支える組織であるため、AGAが進むと十分に形成されなくなり、薄く脆くなります。
毛根鞘がない抜け毛はAGAのサイン?薄毛が進行している可能性に必要
抜け毛の根元に毛根鞘が確認できない場合、AGAが進行している可能性があります。
健康な毛は成長期に抜けても毛根鞘が付着していることが多いですが、AGAが進むと髪の毛を頭皮に固定する毛根鞘が十分に形成されず、そのまま脱毛するケースが増えます。毛根鞘の付着していない抜け毛が目立つようになることは、毛周期が乱れているサインと考えられます。
毛根鞘が見られない抜け毛が増えてきた場合は、AGAの進行の可能性があるため、気が付いた時点でAGAの専門医やクリニックに相談するようにしましょう。
AGAは自然に治らないため治療が欠かせない
毛根鞘の働きはAGAによって弱まりますが、AGAは自然に回復することはないため、医療的な治療を受ける必要があります。
毛根鞘は髪を頭皮に固定し、毛根を保護する重要な役割を持ちます。しかし、AGAが進行すると男性ホルモンの影響で毛母細胞の働きが低下し、毛根鞘自体も十分に形成されなくなります。
毛根鞘が弱まった状態では毛が抜けやすくなり、自然に元通りになることはありません。AGAによる薄毛が進行している場合は、フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬、ミノキシジルの外用薬といった医学的な治療が必須となります。
もしも抜け毛の先に毛根鞘がついておらず、AGAかどうか気になっている場合は、AGAのクリニックで診療を受けることをおすすめします。
毛根鞘の状態が気になるならAGA診療で早めに確認するのがおすすめ
毛根鞘が付いている抜け毛は自然なサイクルで髪の毛が発毛している証拠です。しかし、毛根鞘が見られない抜け毛が増えるとAGAの可能性があります。
AGAは自然には治らないため、専門医による診療とAGA治療薬の処方が必要になります。
毛根鞘の状態に不安を抱えている人は、オンライン診療を利用して頭皮の状態を確認することをおすすめします。
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